2006年02月25日

「全国学力テスト」と「ゆとり教育」の狭間に

ナイズの古賀です。

犬山市が「全国学力テスト」への参加を断念しました。

今、「学力とは何なのか?」ということをテーマにして、教育問題は揺れ動いていると思います。大きく分けると、

授業数減少による「学力低下」

「生きる力」をテーマにした学力向上

の2点が大きくクローズアップされていると思います。

文部科学省としてみたら、これはダブルのプレッシャーです。片方を持ち上げようとすれば、一時的にはもう片方は沈みます。そういう関係でできているものです。

「ゆとり教育」を推進したがために、「学力低下」を招いたとよく言われています。現実に、国際的な学力レベルで日本人の学力レベルは低下しているという統計データもあります。だから、今度は、「学力低下」を止めるために、文部科学省としては、「ゆとり教育」を半ば断念して、「全国学力テスト」を導入して、学力レベルを測定しようという腹でしょう。

今、「生きる力」をはぐくみ、「自ら学び、考える」力を鍛えることが重要なのは確かなことです。私は、この力を多くの子どもたちに身につけてもらうために、必死の覚悟で教育関係者は取り組むべきだと思っています。犬山市の選択はある意味で、勇気のある決断だと思います。文部科学省から距離を置き、独自の路線を貫くのだから。

文部科学省にも首尾一貫した政策でもって教育に取り組んで欲しいです。「ゆとり教育」が導入された時、誰もが「学力低下」すると感じました。しかし、その裏にある「生きる力」、「自ら学び、考える」力を子どもたちに身につけさせるは必要だと、多くの教育関係者は感じました。だからこそ、色んなところで、「地域社会と学校の結ぶつきを強化する試み」や「現場の先生たちの創意工夫や試行錯誤」が行われているんです。

教育には時間がかかります。そして、多くの人との協力が欠かせません。文部科学省には、勇気ある決断をして、地域社会や先生たち、一般の社会人などの多くの人を巻き込める体制を整え、また、「学力テスト」「授業時間数」「単元内容」「学級人数」などの制度を整え、責任をもって、長い時間かけて教育について取り組んで欲しいと、私は、思っています。

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